九星気学で吉日を選ぶ!結婚・開業・引っ越しに最適な日取りは?
2025年2月23日
人生の大きな節目には、「せっかくなら縁起のいい日を選びたい」と感じる方が多いもの。そんなときに心強い味方となるのが、東洋占術のひとつ「九星気学」です。これは生まれ年から導き出される「本命星」をもとに、年・月・日それぞれの吉凶や方位の流れを読み解き、自分にとって最も運気のよいタイミングを選ぶための知恵。結婚、開業、引っ越しといった重要なイベントは、気の流れを味方につけるだけで物事がスムーズに進みやすくなります。
本記事では、九星気学の基本的な見方から、目的別の吉日の選び方、そして実際のカレンダー活用法までをわかりやすく解説。運の流れに乗って、前向きなスタートを切るためのヒントをお届けします。
吉日を選ぶ基本の考え方
九星気学は、古代中国の「陰陽五行説」と「九星術」をもとに発展した東洋の占術のひとつで、生年月日から導かれる「本命星(ほんめいせい)」を使って運気や方位の吉凶を読み解く方法です。とくに日本では、方角選びや引っ越し日、結婚・開業といった人生の節目において「吉日」を選ぶために活用されてきました。年・月・日それぞれに流れる“気”の動きを読み、自分にとって良いタイミングを見極めることで、運の流れに乗りやすくなります。
複雑に見えるかもしれませんが、基本のステップを押さえれば、初心者でも十分に活用可能です。この章では、吉日選びに必要な「本命星」の調べ方や、「吉方位」「凶方位」の考え方、そしてなぜ日取り選びに九星気学が用いられるのかを丁寧に解説していきます。
九星の分類と自分の「本命星」の調べ方
九星気学で最も基本となるのが、自分の「本命星」を知ることです。九星とは、「一白水星」「二黒土星」「三碧木星」「四緑木星」「五黄土星」「六白金星」「七赤金星」「八白土星」「九紫火星」の九つ。このうち、自分がどの星に属するかは、生まれた西暦年から導き出されます。
調べ方は、一般的な九星早見表を使うのが簡単で、たとえば「1990年生まれの人は三碧木星」といったように分類されます。ただし注意したいのは、九星気学における“年”の区切りは旧暦(立春)であること。1月1日から2月3日頃までに生まれた人は、前年の本命星に該当する場合があります。
正確な星を知るには、九星カレンダーや占いサイトの自動計算ツールなどを使うのがおすすめです。本命星がわかれば、その人にとっての吉方位やタイミングを判断する土台が整います。

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年・月・日の「吉方位」と「凶方位」の関係
九星気学では、年・月・日それぞれに“盤”と呼ばれる配置図があり、そこに九つの星がどの方位に位置しているかによって、その時期の運気や吉凶を読み取ります。基本的に「本命星」がどの方位に配置されているか、またどの方位が「五黄殺」「暗剣殺」などの凶方位にあたるかが重要な判断材料となります。
たとえば、引っ越しや旅行、重要な契約などで動くべき方位がその年の凶方位にあたっていると、思わぬトラブルや障害が生じやすいとされています。逆に、自分にとっての「吉方位」に向かうことで、物事がスムーズに進みやすくなると考えられています。これらの方位は年盤・月盤・日盤のそれぞれに異なる配置があり、それらを重ねて判断することで、より精度の高い吉日や行動のタイミングを導くことができるのです。
「日取り選び」に九星が使われる理由は?
ではなぜ、数ある占術の中でも九星気学が「日取り選び」に多く使われているのでしょうか。その理由のひとつは、九星気学が「時間」と「方位」の両面を同時に読み解くことができる希少な占術だからです。
たとえば結婚式であれば、縁起の良い日を選ぶだけでなく、式場の方角や相手との相性も考慮に入れることが可能になります。また、開業や引っ越しといった“新しい流れを生む行動”に対して、吉方位とタイミングの両方から後押しを得られるため、成功率を高める助けとなるのです。
さらに、九星気学は1年単位、月単位、日単位で運気の変化を見ていくため、短期・中期・長期の計画に応じてフレキシブルに活用できる点も特徴のひとつ。根拠と理論に基づいているため、ビジネスや家庭内の節目でも安心して使える実践的な指標として重宝されています。
目的別!吉日の選び方と注意点
吉日といっても、「何をするか」によってふさわしい日取りは変わってきます。たとえば結婚と開業では、重視する方位や運気の流れが異なるため、一概に“この日がいい”とは言い切れません。九星気学では、目的ごとに「この行動に向く日・方位」という考え方があり、それに従って日取りを選ぶことで、より運の後押しを受けやすくなるとされます。
この章では、結婚式・開業・引っ越しという3つの人生の節目に焦点を当て、それぞれに適した吉日と、避けるべきタイミングや注意点について詳しく解説していきます。
結婚式に適した吉日と避けたい日
結婚式の日取りを選ぶ際には、一般的な六曜(大安や仏滅)を重視する方も多いですが、九星気学では本命星と年・月・日の相性を重視します。特に「吉方位」と「凶方位」の影響を受けやすい日を避け、自分たちにとっての“気の流れがよい日”を選ぶことがポイントです。たとえば、五黄土星が中宮(中央)にくる日は「五黄殺」の影響が強く、婚礼などには不向きとされます。また、暗剣殺にあたる方位での式場選びや、相手の本命星と相剋関係にある日は避けたほうが無難です。
反対に、相生(そうしょう)関係にある星同士の組み合わせの日や、自分の本命星が吉方位に位置する日は、夫婦の将来に安定感をもたらすと考えられています。特別な記念日を選ぶのも素敵ですが、気学的な視点で“縁を深める日”を選ぶことも、長い結婚生活を後押しするひとつの選択肢です。
開業・開店に向く吉日と避けたい日
ビジネスを始める日は、今後の流れを象徴する“スタートの気”を大切にする必要があります。九星気学では、開業や開店の日には「自分の本命星が吉方位に位置する日」または「事業の拠点となる場所が吉方位にあたる日」が好ましいとされます。具体的には、年盤と月盤を重ねて吉方位が一致する日がもっとも運気を後押ししてくれるタイミングです。
また、その日に「三合吉方」や「生気方位」にあたるエリアに向かうような動き(たとえば開店挨拶・移動・契約)をすることで、金運や人脈運が活性化しやすいとされます。一方で、五黄殺や暗剣殺の影響を受ける日は、物事が停滞したり、思わぬトラブルを呼び込みやすいため注意が必要です。事業の成功を願うなら、勢いだけでなく「タイミングの調整」もひとつの戦略。地に足のついた一歩を踏み出すために、吉日の選定は大きな味方になります。
引っ越しにおすすめの時期と避けたい日
引っ越しは、気の流れが大きく変わるタイミング。とくに住環境は日々の運気に直結するため、九星気学では方位選びが非常に重視されます。引っ越しにおける“吉日”とは、「移動する方角が自分の吉方位である日」と、「年・月・日の盤が重なる好相性の日」です。引っ越し先が凶方位にあたる場合、たとえ大安であっても気の流れが不安定になりやすく、体調不良や人間関係のトラブルにつながることもあります。特に「五黄殺」「暗剣殺」「本命殺」などの凶方位は避けるべきです。
一方で、三碧木星の人が「東」に向かう年・月・日がそろった時期などは、運気の切り替えに最適とされます。物件契約・鍵の受け取り・引越し作業それぞれの“動きの日”もできるだけ吉日に重ねると、転居後の暮らしに安定感をもたらします。急な引っ越しで日取りが選べない場合も、簡易的なお清めや祈願で気を整えることができます。
九星カレンダーを活用するには?
九星気学を日常に取り入れるには、“吉日”を見つけられるカレンダーの読み方を知ることが不可欠です。市販やネット上には「九星カレンダー」や「運勢暦」が多く出回っており、それらには年・月・日ごとの九星配置=「年盤・月盤・日盤」が記されています。これらの盤をもとにして、自分の本命星と相性の良い方位、日取りを導き出していくのが基本の流れです。
この章では、カレンダーを活用するための基礎的な読み解き方から、吉方位が重なる日を見つける手順、そして実際の予定にどう落とし込むかまで、無理なく実践できる方法を解説します。
年盤・月盤・日盤それぞれの読み解き方
九星気学のカレンダーでは、「年盤」「月盤」「日盤」という3つの時間軸で星の配置を確認します。年盤はその年全体の運気を示すもので、引っ越しや転職など長期的な決断に影響を与える指標です。月盤はその月の流れを、日盤は1日の気の状態をそれぞれ表します。
たとえば、三碧木星の人が「南東が吉方位」となっている場合、年盤・月盤・日盤のいずれでも南東が自星と良い関係にある日が「最良日」となります。カレンダーには星の数字が方位ごとに記されており、自分の本命星がどこに配置されているかを確認しながら、行動に適した方位やタイミングを探すのが基本の使い方です。最初は複雑に見えても、慣れるとパターンがつかめ、日常の選択に自然と生かせるようになります。
吉方位と重なる日を見つける具体的な流れ
実際に吉日を探すときは、まず自分の本命星と相性の良い方位(吉方位)を確認します。その上で、九星カレンダーの年盤・月盤・日盤を照らし合わせ、「すべての盤でその方位に良星が位置している日」を探します。
たとえば「南東が吉」の場合、三盤すべてで南東に自分の星または相性の良い星が位置している日が理想です。ただ、なかなかその条件が揃わない場合は「年と月」だけ、または「月と日」の2つが一致していれば十分とされることもあります。完璧な日を探すより、重なりが多い日を優先することで現実的に取り入れやすくなります。また、カレンダーによっては「吉方位日」「大吉日」などがあらかじめ示されているものもあり、初心者の方はその記載を活用するとスムーズに日取りを見つけられます。
スケジュールに組み込む際の柔軟な考え方
九星カレンダーで吉日を見つけても、仕事や家族の都合ですべてを理想どおりに進められるとは限りません。そこで大切になるのが“柔軟な使い方”です。たとえば引っ越しなら「契約日」「鍵の受け取り」「実際の移動」のうち、いずれかを吉日に当てるだけでも十分な効果があるとされています。
また、吉方位に向かう前に軽く掃除をして気を整える、移動の際にお清めの塩を使う、白や明るい色の服を着るといった“開運行動”を取り入れることで、凶方位の影響をやわらげることも可能です。スケジュールに九星気学を取り入れるときは、「100点を目指さず、60点でOK」という意識がとても大切。日々の流れに合わせて気を整えていく姿勢が、より自然に運の波に乗る力となってくれます。
気をつけたい選びすぎと「気持ち」のバランス
九星気学を使って吉日を選ぶことは、運気を味方につけるための心強い手段です。しかし一方で、「吉日じゃないと不安」「完璧な日でなければ進めない」といった気持ちが強くなりすぎると、かえって物事が停滞してしまうこともあります。大切なのは、「日を選ぶこと」が目的になるのではなく、「その日をどう迎えるか」という気持ちの在り方を整えることです。
この章では、日取りにこだわりすぎないための視点や、意味だけにとらわれない柔軟な考え方、そして自分なりの「気」を込めることで人生の節目をより豊かにするコツをご紹介します。
「絶対にこの日じゃなきゃ」と思いすぎないこと
九星気学で吉日を調べていると、「この日が最良」「凶方位は避けなきゃ」といった情報が次々に目に入り、不安や焦りが生まれてしまうことがあります。もちろん、運気の流れに配慮するのは大切ですが、「絶対にこの日でなければならない」と思い込むと、選択肢が極端に狭まり、本来の目的を見失ってしまうことも。特に、結婚や開業、引っ越しなど大きな予定には、家族や仕事など現実的なスケジュールの制約があるものです。
重要なのは、できる範囲でベストを尽くすというスタンス。九星気学は「道しるべ」であって「制限」ではありません。ある程度のゆとりを持ち、「最良ではなくても悪くない日を選ぶ」という柔軟な考え方が、むしろよい結果を引き寄せることにつながります。
優先すべきは意味よりタイミングと行動
吉日という言葉には“特別な意味”が込められているように感じますが、実際にその日がもたらす運は、何かを「する」ことで初めて現れます。つまり、大切なのは「どんな意味がある日か」ではなく、「その日に自分がどう動くか」。たとえカレンダー上での完璧な吉日でなくても、自分の中で「このタイミングなら踏み出せる」と感じるなら、それが実質的な最良の日となることもあるのです。
気学に限らず、どんな占術も「行動の背中を押すための知恵」であり、“選ぶことで満足して終わってしまう”のでは本末転倒です。動くこと、決めること、始めること。その意志が伴ってこそ、日取りは意味を持ちます。運を味方にするには、行動こそが最強の原動力です。
日取りに気を込めることが縁を深める
たとえすべての条件がそろった完璧な吉日ではなくても、自分が選んだその日を「大切に迎えたい」という気持ちを込めることで、気の流れは変わっていきます。九星気学の本質は、「気」を整えることにあります。
そして気とは、単に星や方位に従うだけでなく、自分の意識や姿勢にも深く関係しています。たとえば、「今日という日を心から大切にしたい」「この引っ越しで新しい人生を始めたい」と願いを込めて準備を進めるだけで、気の質はぐっと高まります。形式にとらわれるよりも、気持ちを整えて行動することのほうが、結果的に運の流れをスムーズにしてくれるのです。選んだ日をどう迎えるか。それを意識することで、日取りそのものがあなたにとっての「縁結び」となってくれるはずです。
まとめ
結婚・開業・引っ越しといった人生の節目において、運気の流れを読みながら最適な日取りを選ぶことは、気持ちを整えるための心強い手段になります。九星気学は、本命星や方位との関係から、自分にとっての“動くべきタイミング”を具体的に示してくれる実用的な占術です。ただし、完璧な日を求めすぎるのではなく、自分なりの納得感や行動の意志が伴うことこそが、吉日を“生かす力”になります。大切なのは、「日を選ぶ」だけでなく、「その日をどう過ごすか」。運を味方にした一歩が、新しい流れを気持ちよく導いてくれるはずです。

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